その活動の軌跡を一冊の作品集に

現代アーティスト 伊藤公象さん
街のヒト・コト

伊藤公象作品集制作プロジェクト

ページに刻まれる一人のアーティストが土に生きた証し

笠間市郊外にある、唐桶山(からおけやま)という場所をご存じだろうか。
周囲を雑木林に囲まれ、山菜やキノコも採れる自然豊かなこの土地に、アトリエを構えてから今年の夏で50年。卒寿を迎えた今なお、作品を世に送り続ける現代アーティスト・伊藤公象さんを訪ねた。

自身の半世紀に渡る活動を「土によるインスタレーション」と統括する伊藤さんは、現代アートの表現手法の一つ、空間全体を作品として体験できる“インスタレーション”を用いて「土造形の単体と集合体による空間を表現してきた」と話す。

2019年に水戸市銀杏坂の現代アートギャラリー『ARTS ISOZAKI』にて開催された展覧会『土の襞(ひだ)』に展示された“多軟面体”等の作品を通し、伊藤さんが手がける「生命を有する大地の襞」の世界に触れた人も多いのではないだろうか。

現代アーティスト 伊藤公象さん
現代アーティスト 伊藤公象さん
《回帰記憶》2
《回帰記憶》2

現在、同ギャラリーで開催中の展覧会『ソラリスの海《回帰記憶》のなかで』にて展示中の作品は、『伊藤公象作品集制作プロジェクト』と題したクラウドファンディングによって出版される作品集に収録するために造られた新作。自身が書いた文章や関係者とのやり取りを記した書類など、これまでの制作に関わる古い紙の資料をシュレッダーにかけ、土に練り込んだという渾身の作品には、伊藤さんの約50年間に渡る活動の記憶が確かに息づいている。

「最初から考えていた」と、会期中には稀だと言われる作品の入れ替えを1月末に行った伊藤さん。ギャラリー中央の広い展示台に拡散していた作品を「整然と整列させ凝縮した状態で見せたい」と、より重厚感のある大きな作品に変更。会期当初とは異なる空間演出で、来場者に新たな感動を与えてくれる。

伊藤アトリエ
伊藤アトリエ
伊藤アトリエ

間市郊外の唐桶山(からおけやま)の山裾に佇む「伊藤アトリエ」。
現在は4名のアーティストが在籍し、各作家による常設展示や展覧会開催、インスタレーション等の様々な作品が点在。
日常使いの器類からインテリアオブジェまで、様々なアート作品も展示販売中。

伊藤アトリエ

笠間市本戸6097-1
TEL.029-674-4035
※不定休につきお問い合わせください

伊藤アトリエ

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