水戸の初詣 水戸八幡宮

水戸市指定有形文化財に認定された拝殿
街のヒト・コト

写真:水戸市指定有形文化財に認定された拝殿

鎮守の杜の奥深くこころ静かに手を合わせ
清らかな祈りを捧げる

かつて水戸城最外堀があったと言われる高台に鎮座する「水戸八幡宮」。茨城百景や、市民が選ぶ水戸百景にも選出されるこの土地は、遠くに日光などの連山、眼下には那珂川の清流を望む景勝地の一つ。五軒・新荘・常磐学区の氏神として地域に親しまれ、農工商・厄除け・子育ての守護神のもとには多くの人々が訪れる。

起源は天正十九(一五九一)年に遡る。水戸藩主となった佐竹義宣公がその翌年、氏神として崇拝していた常陸太田に鎮座する「馬場八幡宮」から水戸城内に八幡大神を奉斎し、慶長三(一五九八)年に現在の北見町に御本殿を建立。以来、一帯を守護する水府総鎮守とされてきた。

一礼して鳥居をくぐり拝殿へと進む
一礼して鳥居をくぐり拝殿へと進む

「八幡なる神の社の御葉付の公孫樹のごとく千代に栄む」と和歌に詠まれた、拝殿の左に佇む樹齢八〇〇年を超えるご神木の御葉付公孫樹(おはつきいちょう)は、子授け・安産・無事成長などご霊験あらかた。樹高、樹齢ともに同種の公孫樹では全国一位を誇り、国指定の天然記念物に認定されていて、水戸市指定天然記念物の大欅と共に、静寂に包まれた境内で悠久の時を物語る。

水戸八幡宮では昨年に続き十二月中の幸先詣(さいさきもうで)や御守の頒布が可能で、密集を避けた分散参拝を奨励していると話す禰宜の山中一徳さん。

「昨年に比べ明るい兆しが見え始めましたが、引き続き感染防止対策を整えて皆様をお待ちしております。初詣は分散参拝にご協力頂き、ゆとりを持って神社に足をお運び頂けると幸いです。」と呼びかける。

禰宜を務める山中一徳さん
禰宜を務める山中一徳さん

新年の幕開けには、御本殿を囲む十二支の石像の中から令和四年の主役である「寅」が拝殿前に登場し、参拝者の安全を見守る。

水戸八幡宮境内
茨城百景にも選ばれた景勝地に位置する水戸八幡宮。
境内にはご神木の御葉付公孫樹や、烈公御涼所に佇む水戸市指定天然記念物に指定された大欅など貴重な大樹も。

正月の神事

歳旦祭

元日 0時~
厄除け、家内安全、商売繁盛、試験合格などの祈願が行われ、一年の開運、諸願成就を祈ります。

初日出・御来光清祓式

元旦 6時50分~
烈公御涼所にて初日の出を拝し、新春を祝い一年の弥栄を祈念いたします。

湯清め神事

1月4日 14時~
若水を大釜に注いでたぎらし、熱湯によって邪気を祓い全ての霊を浄化する神事です。

はねつき神事・破魔弓神事

1月10日(成人の日)11時30分~
女性神職・巫女が古式の装束をまとい、稲の作柄を占うはねつき、射札をもって一年の邪気を祓う破魔弓神事を行います。

はねつき神事・破魔弓神事
はねつき神事・破魔弓神事

イイミミキケ行事

1月14日
御鏡に繭玉をお供えした後、多くの吉報が耳に届くよう願いを込め小餅を両耳にかざし「イイミミキケ」と唱え食します。

正月限定御守・御朱印配付

1月15日までの期間限定の御守と御朱印をご用意いたします。

御守と御朱印
厄除け・魔除けの土鈴
厄除け・魔除けの土鈴

水戸八幡宮

水戸市八幡町8-54
茨交バス 栄町経由茨城大学行き「栄町二丁目」下車
029-221-5327

http://www.mitohachimangu.or.jp/

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