スプラッシュ!水戸/ AIR 2023 成果展
「スプラッシュ!水戸/ AIR 」は、先駆的な表現に大胆に挑戦するアーティストが茨城県 水戸市に滞在し、異なる文化や環境に触れながら、創作や交流を行うアーティスト・イン・レジデンスプログラムです。
この度、2023 年度に水戸で滞在制作を行ったアーティ スト 梅原徹、高梨麻香 の成果展を開催いたします。
スプラッシュ!水戸/ AIR 2023 成果展日程
入場無料 ※展示会場、期が異なりますご注意ください。
梅原徹「 Parallax +Drive 」
会期: 2023 年8月5日(土)~ 9月17 日(日)の土日のみ開場 13:00~18:00
会場: ARTS ISOZAKI (茨城県水戸市三の丸 1-4-17 ) https://artsisozaki.main.jp/
音楽家、美術家として領域横断的な活動を行ってきた梅原徹の自身二回目となる個展「Parallax +Drive」を開催いたします。
スプラッシュ!水戸/AIR 2023 年度アーティストの一人である梅原徹は、2023 年 5 月から 3 ヶ月間の水戸の滞在で、異郷の地に親しみ、様々な分野の専門家との交流を通じ、新しい表現へと辿り着きました。 そして遂にこの 8 月、作品の展示発表が実現します。そこから始まるミーム(文化的遺伝子)は、アーティストがこの地を離れた後も、彼等の表現に関わる人々や、鑑賞する人々に伝わっていくでしょう。音という媒体とその現在性を通して、様々なスケールの空間や時間へと表現をフィードバックさせる梅原の活動は、映像やダンス作品の劇伴制作、アルバムリリースやミックスの提供、舞台作品への出演など多岐にわたります。
本展では「Parallax +Drive」と題し、身体と都市社会がそれぞれ行う情報制御とその相互作用に着目。滞在制作などを通してフィールドレコーディングを行ってきた梅原が、観測する自身の身体を捉え直し、生物の基本動作のひとつである「まばたき」をトリガーに断片的な記録を音風景へと再構築します。
他者や物質との間に生まれるコミュニケーションと、その自己組織化の原理を紐解きながら、レコーディングによって定在化された音響を言語学的パターンとして空間に還元する「シークエンス/シーケンサー」の概念を出発点とした新作サウンドインスタレーション作品を発表します。
プロフィール
1996年神奈川県生まれ。都市・環境のリサーチやフィールドワークを通した音響作品の制作を行っている。映像やダンス作品の劇伴制作、海外レーベルからのアルバムリリースやミックスの提供など活動分野は多岐にわたる。ドイツ/デュッセルドルフでの在住経験を経て、2018年横浜国立大学理工学部卒業。2020年東京藝術大学大学院美術研究科修了。主な活動として個展「召喚の作法」(HAGISO/東京/2021)や「KAWAKYU ART EXHIBITION 2022」(ホテル川久/南紀白浜/2022)への参加など。
高梨麻香「杳」
会期: 2023 年8月5日(土)~ 8月13 日(日) 13:00~18:00
平日( 8.7 -10 )のみ事前予約制
会場: Space lab BUBBLE (茨城県水戸市泉町 2-2-30 石川ビル 3号館 B1F) Space lab BUBBLEのホームページ (bubble-mito.com)
企画協力: シモエダ ミカ
制作協力:武田淳平 、原田拓哉
「杳(よう)」は、奥深く、暗く、不可知の様を表します。高梨は、水戸の記憶や神話を掘り下げることで「何かを契機にして起こる劇的な負のループがあるのではないか」と考え、<異界>へと接続する空間を立ち上げます。鑑賞者は「杳」と題された音響空間によって、小さな死と甦りを擬似体験することになります。
プロフィール
1995 年秋田生まれ。2023年秋田公立美術大学院複合芸研究科修了。大分県 別府市在住。これまで、建築など都市の視覚的環境の特性に関心を持ち、可視・不可視の「かたち」の堆積としての都市を積分的に分析していくリサーチを通して、自ら録音・編集した音を構成していくサウンド・インスタレーションを展開している。主な活動として個展「ナラティブの躯体」(河岸ホル /京都府 /2022)や、巡回展「ちくご AIR2022 」(九州芸文館 /アーツ千代田 3331/2023)への参加、
ファッ ションブランド「ELIOTPSYCHO」のグラフィックデザインなど。