~ ミュージカル「この世界の片隅に」その2~
新市民会館コラム Vol.74
前回に引き続き、ミュージカル「この世界の片隅に」について。
2024年5月某日、水戸市民会館有志スタッフは、一足先に日生劇場にて観劇してきました!
観劇前にはいつもドキドキワクワクするものですが、今回はまだ誰も知らない世界初演作品、しかも7月に水戸で上演される作品となると、さらにソワソワ…ミュージカルになった「この世界の片隅に」が一体どんな作品に仕上がっているのか、期待に胸を膨らませて東京、日比谷へと向かいました。
上演時間はおよそ3時間。
結論から申し上げますと、とにかく素晴らしいです!!!!!
以後、ネタバレは避けますが、事前に余計な情報は一切知りたくないという方は、大変恐れ入りますが一旦ページを閉じていただいて、ご観劇後に再度お読みくださいね。
ちなみに、水戸市民会館公演は、
7月13日 12:00/17:00
7月14日 12:00
以上の3回公演となっております。
チケットは水戸市民会館の窓口、お電話、チケット予約サイトで販売中です!
さて、筆者が観劇したのは、すず役昆夏美さん、周作役海宝直人さんの回でした。
(一部キャストのみのレポートとなりますので、偏りが生じますことをお許しください)
第一幕のプロローグがまず圧巻です。
幕開きに、すず役の昆夏美さんが主題歌「この世界のあちこちに」を歌うのですが、アンジェラ・アキさんが作曲したこの曲が、とにかく素晴らしいのです。
すず役の昆夏美さんはNHKの朝ドラ「ブギウギ」で李香蘭役を演じたことでも話題になりましたが、帝国劇場に何度も出演している若手実力派のミュージカル女優です。
すずの歌声に重なるように、次々とキャストが登場し、舞台の盆がくるくると回り、全員で大合唱となって、大感動のプロローグからの、物語のはじまりとなります。
はっきり申し上げます。
この曲とこのシーンだけで、チケット代の半分は価値があります。
観劇してからもう数週間がたちますが、いまだに「この世界のあちこちに」が頭の中をまわっています。
ちなみに筆者は、このシーンをもう一度みるためだけに、チケットを追加しようかと真剣に検討しています。
アンジェラ・アキさん、昆夏美さん、大原櫻子さんが歌う主題歌は、下記のURLからも聴くことができます。
周作役の海宝直人さんは、それはもう、抜群に歌がお上手でした。
舞台俳優の歌の上手さというのは、テレビなどの映像ではなかなか伝わらないものですので、ぜひ舞台をご覧いただきたいです。
また、海宝さんはすらりとした長身なので、すず役の昆さんとの身長差が、舞台でとても映えています。
周作のセリフに「こまいすずさん」という表現があるのですが、この「こまい」とは広島の方言で「小さい」という意味です。
こまいかわいいすずさんと、周作さんの対比を、ぜひ舞台でご確認いただきたいです。
リン役の平野綾さんは有名声優、桜井玲香さんは元乃木坂46メンバーという経歴をお持ちです。
筆者が観たのは平野さんの回でしたが、さすが、声に艶と色っぽさのある、見事な演技でした。
周作の姉、径子役には元宝塚歌劇団雪組トップスターの音月桂さん、キツい印象になってしまいそうな役どころを絶妙なさじ加減で演じ切り、こちらも歌声は圧巻でした。
そして今作のキーともなる子役のかわいらしさは、もう反則といっていいほどです。
3月末までNHKのEテレ「みいつけた!」で3代目スイちゃんとして活躍していた、増田理沙さんも、役替わりキャストに名を連ねていますので、ぜひチェックしていただきたいです!
まだお席には余裕がありますが、よいお席はお早めにお買い求めくださいね。
水戸で本格的ミュージカルがお楽しみいただけるこの機会を、ぜひお見逃しなく!
ご来館を、心よりお待ち申しあげております。
日生劇場「この世界の片隅に」公式HP
https://www.tohostage.com/konosekai
水戸市民会館公式HP内「この世界の片隅に」公演ページ
https://www.mito-hall.jp/event/event_2024071301.html
≪問い合わせ≫
水戸市民会館 運営事務局 TEL:029-303-6226
チケットご予約・お問合せ TEL:029-350-6060
小さなお子さん連れでのおでかけは気を遣うものですが、ちょっと休憩したいとき、街中にあるホッとできるスペースとしてぜひ市民会館をご利用ください。ご来館をお待ちしております!