常磐神社 ~氏神様を訪ねる春~

常磐神社
街のヒト・コト

偕楽園公園に広がる
雄大な景色に心を和ませ
水戸徳川家の二公と共に
輝く湖面を望む

 岡山市の後楽園、金沢市の兼六園と並ぶ日本三名園の一つに数えられ、梅の名所としても知られる「偕楽園」に隣接する「常磐神社」。 豊かな自然と美しく輝く千波湖の湖面が望めるこの場所を求め、初詣や節分祭はもちろんのこと、水戸の春の風物詩とも言える「水戸の梅まつり」が開催される観梅シーズンには、県内外から訪れる多くの観光客で賑わいを見せる。

 その創始は明治六(一八七三)年。明治初年に、水戸藩の二代藩主・徳川光圀公(義公)と、九代藩主・徳川斉昭公(烈公)を慕う人々により、偕楽園内に祠堂が創立されたことに端を発した。水戸徳川家の名君として名高い二人の祭神が、一五〇年もの年月を超えて水戸の人々の暮らしを見守り続けている。

 閑静な時間が流れる境内には、水戸藩に縁の深い貴重な品々や、義公が編纂を始めた『大日本史』などを展示している「義烈館」、水戸学の学者・藤田東湖命が祀られる「東湖神社」をはじめ、戦災を逃れた建造物を改修した「能楽殿」など、歴史と文化が漂う。

常磐神社 武藤建博さん

 「偕楽園の三千本の梅が香る観梅シーズンはもちろん、新緑や紅葉の季節にも美しい景色が楽しめます。ぜひ一年を通して神社に足をお運びいただけると幸いです。」と笑顔を見せる武藤建博さん。

 常磐神社ではSNSを活用した情報発信や、英語対応のタッチパネル式のデジタル案内板を設置するなど、神道や水戸の歴史に関心を寄せる海外からの参拝者への細やかな配慮も行き届いている。 街歩きが楽しくなるこれからの季節、美しい自然に囲まれた地で、自分の街の歴史と文化を静かに感じてみたい。

常磐神社
日本三名園に数えられる偕楽園に隣接し、千波湖の美しい湖面を望む常磐神社。豊かな自然と、水戸藩や水戸学の歴史に触れることが出来る。

水戸市常磐町1-3-1
TEL/029-221-0748
茨交バス 偕楽園行き偕楽園下 下車https://www.tokiwajinja.org/

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