水戸八幡宮 ~氏神様を訪ねる春~

水戸市指定有形文化財に認定された拝殿
街のヒト・コト

樹齢八〇〇年を超える
御神木に手を合わせ
静寂になる鎮守の杜で
そっと祈りを捧げる

 

かつて水戸城最外堀があったと言われる高台に鎮座する「水戸八幡宮」。 茨城百景や、市民が選ぶ水戸百景にも選出されるこの土地は、遠くに連山、眼下には那珂川の清流を望む優れた景勝地の一つ。五軒・新荘・常磐学区の氏神として地域に親しまれ、農工商・厄除け・子育ての守護神のもとに、多くの参拝者が訪れる。

 その起源は天正十九(一五九一)年。水戸藩主となった佐竹義宣公がその翌年、氏神として崇拝していた常陸太田に鎮座する「馬場八幡宮」から水戸城内に八幡大神を奉斎し、慶長三(一五九八)年に現在の北見町に御本殿を建立。以来、一帯を守護する水府総鎮守とされてきた。

 「八幡なる神の社の御葉付の公孫樹のごとく千代に栄えむ」と和歌に詠まれた、樹齢八〇〇年を超えるご神木の御葉付公孫樹(おはつきいちょう)は、子授け・安産・無事成長などご霊験あらかた。樹高、樹齢ともに同種の公孫樹では全国一位を誇り、国指定の天然記念物に認定されていて、水戸市指定天然記念物の大欅(おおけやき)と共に、静寂に包まれた境内で悠久の時を物語る。

水戸八幡宮 山中 一徳さん

「八幡宮の森は四季折々の樹木・草花の移ろいが楽しめます。季節に合わせた御朱印をご用意しておりますので、御朱印巡りも楽しんでいただけると思います。」と話す禰宜の山中一徳さん。

4月15日の「例大祭」を前に、4月9日には3年ぶりとなる神輿渡御や、可愛らしい衣装の子供たちが街を歩く稚児(ちご)行列を開催予定。 ぜひ春の街歩きのコースに加えてみてはいかがだろうか。

水戸八幡宮
茨城百景や水戸百景にも選出された優れた景勝地の一つである水戸八幡宮。境内には天然記念物や重要文化財などが佇み、悠久の時が流れる。

水戸市八幡町8-54
TEL/029-221-5327
茨交バス 栄町経由茨城大学行き栄町二丁目下車 http://www.mitohachimangu.or.jp/

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