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きわみ 2007.03.26
本当に愛らしい表情の作品の数々。1個¥1,800。
とても好評だそうで人から人へと口コミでひろがっている。
興味のある方はイワタアートスクールの教室に問合せを。

思いや考えは通常、言葉で誰かに伝える事が多いだろう。それを絵で表現するという事はなかなか難しい。しかし、自由に自分だけの絵を描けたらどれほど気持ちが良いだろう・・・。泉町で10年前から教室を開講している「イワタアートスクール」は、そんな夢を叶えてくれる場所だ。

教室の代表である岩田民治先生と共に講師をしている木幡直美さん。もともと絵が好きで趣味で描いていたが、9年前から岩田先生の教室に生徒として通い出し、その後講師として仕事を始めた。

彼女の作品の中に、石に絵を描くというものがある。数々の作品を見せてもらうと動物を中心に、魚や花などが忠実に描かれており、じっくりと見入ってしまうものばかりだ。「まずは石探しから始まります。休みの日に河原に行って平らな石を探してくるんです。結構、すぐに見つかりますよ。」と木幡さん。石には自然の色があり、さわり心地も全て違うので、まず絵を決めてから石に合わせて描き上げていくそうだ。

「石に描くという感覚は?」木幡さんに尋ねた。

「アクリルを使って描くので、以外に色が入りやすいんです。渇きが早いので水をパレットに足しながらでちょっと大変ですが・・・。」12色の絵の具を混ぜ合わせながら、作った色を細い筆で石にのせていく。筆というのは中央に細いものが入っていて、その部分を中心に使って細い場所を描くという。1週間に2個のペースで描いているという。動物の毛の一本一本、表情まで繊細にしっかりと描かれたその作品を見ていると、まるで今にも飛び出して来そうな感覚に陥る。

「目が命です」とキッパリ言い切る木幡さんの一つ一つの作品には、気持ちが込められており、表情ひとつにしても全て違う。「自分の納得のいかない作品や中途半端なものは出せません」というこだわり様だ。


スクールの代表である岩田民治先生。とても穏かな方だ。 教室内には作品を描く為に必要な小物や植物がずらりと並ぶ。
まだ途中段階の木幡先生の油絵作品。仕上がりが楽しみだ。 石の作品を作っている木幡直美先生。
教室内はとても広々としていて、集中できる環境に整えられている。手前にある卓球台を使った机は、「切り目がないから平らで使いやすい。」という岩田先生のアイディアによるもの。生徒さんもみんな伸び伸びと作品に取り組んでいる。

イワタアートスクールでは現在4歳〜70歳までの生徒さんが約80名通っている。

「うちの教室では全員違うことをやっているんです。」代表の岩田先生はこう話す。「感性というものは人それぞれ違います。特に子供は興味を持つものもみんな違うので、『自分から何を描きたいか、何に興味を持たせるか』ということから始めることが大切だと思います。」

同じ物を描いても違う作品が出来上がるが、それ以前に描きたい物というのも人それぞれ違うと岩田先生は言う。だから、自分が描きたいものから選ばせる。教室内には沢山の小物や植物があり、レッスンが始まると、子供でも大人でも先生自身は一切手を出す事はない。全て自由に絵を描かせる。「手取り足取りで教えてもらえると思って入ってきた人は、難しいと言って辞めていってしまうこともあります。例えば私が全て教えれば簡単に描けるでしょうが、それではただのコピーになってしまう。」更に、「表現する喜びというのは言葉以前のもの。人間の遺伝子の中に組み込まれているものだと思うんです。」

自分らしさとは何だろう・・・。そんなことをふと考えたら、何でも良いから、絵を描いてみてはどうだろう。そこから少し答えが見えてくるかもしれない。


自分の作品が額に入って飾られていたら、ちょっと鼻高々ではないだろうか。イワタアートスクールで毎年開催される「一彩会」では、生徒さんが普段教室で描いている作品をギャラリーで展示している。この展示会に向けて作品を作るのではなく、今まで描いたものから先生と一緒に選ぶのだ。「展示会では、子供の作品なども親御さんにきちんと紹介し説明します。自分の作品を前にして、みんな胸を張って顔が活き活きとしていますね。」自分の作品がギャラリーに飾られる。何だか有名な画家になった気分だろう。全員が同じ立場で同じ気分を味わえる喜びも同時に感じる事が出来るのも、この展示会の素晴らしさのひとつである。

最後に、「先生にとって絵とは何ですか?」という質問をぶつけてみた。先生は、「ご飯を食べるのと一緒だね。自然な事。体調が悪ければおいしくないし。特殊な事ではありません。」という答えが返ってきた。昔、先生が東京に住んでいる頃、自分自身とぶつかり合って2年間一切筆を持たない時期があったという。「その時は毎日の様に色々なギャラリーを巡って様々な作品を見ていたね。そうしたら制作意欲がどんどん湧いてきて、描きたくてしようがなくなったんだよ。」

どんなに絵を愛していても壁にぶつかることはある。それは絵だけではなく、様々なことに置いても言えることかもしれない。

その時いかにチャレンジ精神を持ち、立ち向かい、自分の思いをぶつけるかが重要になるのだろう。

泉町2丁目には画材を販売しているショップも多い。水戸芸術館も近くに隣接している。この感性溢れる街で、自分らしさを見直してみては如何だろうか?



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