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泉町の隠れた老舗店「味処にし村」。店を構えて27年、ご主人の気さくな笑顔と新鮮なお魚に代表される数々の料理、美味しいお酒で私たちの心と舌を満足させてくれる。
そんな「味処にし村」でイチオシの料理の一つが「あなごの白焼き」。
まず、頬張る前に驚くのはアナゴの大きさである。「4匹で5kgになっちゃうんだから、1本1kg以上あるアナゴ。普通のアナゴは大体300gくらいだからね。」とご主人。
仕入れたばかりのアナゴをご主人が大きさの順に並べてくれた。一番小さいものでも充分立派なのに、大きいものは目にした事がないくらいの迫力である。
これらのアナゴは、大きさによって料理で使い分けられる。白焼きで使われるアナゴは大きいので、素材の味そのものを充分に堪能出来る。
「いつもはこれよりもっと太いんだよ。久慈浜港の底引き漁で獲れるもので、今日はあっても明日は獲れるか分からないんだよね。」確かに、天候の変化で漁に出られなかったり、水揚げ量や質も変わってくる。だから毎日お店で出せるかどうかも分からないという。
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このアナゴを口の中へ頬張れば、噛まずに溶けていってしまうほど柔らかい身と、わさびタレが絡み合って至福の瞬間を味わえる。そしてタレの酸味とわさびの香りが鼻に抜けていく。
「何故このタレにアナゴを合わせようと思ったのですか?」という質問にご主人は、「普通はわさび醤油が一般で、醤油がアナゴに染み込んでいってしまうからアナゴの味が消えてしまう。ドレッシングだと、タレが染み込まずに皮がパリパリの状態で食べられるんです。私はお酒好きで、酒を片手にゆっくりと時間をかけて料理を楽しむ。そんな時に思いついたんです。」と話してくれた。
素材そのものを生かし、タレが絶妙にマッチする。お酒の肴にはもちろんのこと、お酒を呑まない人でも幸せをたっぷりと感じる事ができる一品である。
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