バックナンバーをみる
泉町2丁目商店街振興組合 2007.02.19
この町で生まれ育ち、ずっと水戸を見つづけている高野副理事長。
私たちの町がこれからどのようになるのか、とても楽しみである。

「山翠」の代表取締役であり、泉町2丁目商店街振興組合副理事長である高野健治氏は、忙しい日々を送る中で、泉町、水戸市を中心にした街づくりについて、様々な活動に取り組んでいる。

「平成11年から本格的に行政も交えた活動を始めました。最初は『顔つくり事業』と言って、店構えを行政の補助で見栄えが良いように直すという事業でした。」と高野副理事は話してくれた。この事業は、コンサルタントを招き、まず各店舗を回りながら調査をし、オーナーから希望を聞く。そして建築家・設計士の力を借りて作業に取り掛かるというもの。「調査だけで1年。それから3年に渉って何十件という店舗を直しました」と副理事長。

街を、店を少しでも良くする為に行なった事業だが、やはり店構えだけではなく、店内もそれに合わせて工夫し、その店のコンセプトをはっきりさせないと売り上げにはつながらない。改めて実感させられたという。


「現在の人はあまり無駄遣いをしなくなりましたよね。堅実というか『目的に合ったものを買う』という感じで・・・」。確かに、最近は『節約』という言葉を、テレビや雑誌などでよく耳にするようになり、人々のお金に対する考え方がシビアになっているような気もする。「あとは郊外に安くて大きい店がどんどん出来ているので、街が寂しくなってきていると思います。商店街のオーナーの中にも温度差があって。。。考えなども違うし、昔からある街だから、みんなが同じようにというのはなかなか難しいですね」と副理事長は話を続けた。

物を売る側も今まで通りのやり方ではなく、消費者の立場になり、どのように店作りをしていくか。これからは、この視点が必要になってくるのではないだろうか。

「チャレンジショップってご存知ですか?」そう副理事長が切り出した。

副理事長に詳しく話を聞くと、「水戸市内でも空き店舗が増えてきているので、事業を起こしたい人に場所を提供して、店舗を持ってもらうものです」との事。

街を歩いていても新しいお店を発見する機会が多い。しかし、高野副理事長は、「経験や知識がない人たちだと、すぐに閉めてしまう店が多いんですよね」と話す。せっかくチャンスの場を与えても、すぐに店を閉めてしまうのでは全てが水の泡になってしまう。それを解消するため、泉町付近では新しい店を開きたいオーナーには企画書を提出してもらい、高野副理事も含め、飲食・アパレルなどのプロがきちんと審査をして、先々の可能性の高い人たちにその場所を提供している。「3年間は市から半分補助を出し、4年後には行政の力がなくてもやっていけるように頑張ってもらっています。チャレンジではなくプロとして」

ただ単に機会を与えるのではなく、現実の厳しさを理解した上で自分の店を構える。高野副理事の厳しくも優しい考えを感じた。

泉町を水戸を誰もが自慢できる町にするために、走りつづけている。 町の現状や私たちが今しなければならない事。副理事長から様々な事を教えて頂いた取材だった。

高野副理事長は泉町商店街振興組合のほかに、JDR sumiyaの住谷副理事長と共に「百年委員会」という活動も行なっている。

百年委員会で現在提案している、旧京成跡地の構想について話を聞いた。

「『知的・庭街・泉町』と題して5年後までに跡地に広小路を作るというものです。街の中の人々が集う場所、街の原点を作りたいと思い、委員会のメンバー全員の夢が詰まった絵を市に提出しました。」

街は歩くのが基本と考える高野副理事ならではの想いがこの案にも託されている。

旧京成の跡地が街の中心なる。そんなことを思い浮かべるだけで何だかワクワクする。

山翠の代表取締役でもある高野副理事。「軌道はしっかり。道が反れたら戻す。」のポリシーで店を守り続けている。
陶芸歴5年。副理事長の作品「あんこうちゃんはし置き(1個¥500)」。山翠の入り口で売っています。

「水戸は素晴らしいところ。自慢すべきところはたくさんあります。自分の町をバカにされても平気なんて寂しすぎるでしょ。私は以前ラーメン屋さんで、たまたま後ろに座っていた東京の取材陣に水戸を悪く言われて、怒ったことがあります。そしたら周りの人もそれに賛同してきました」と笑って話す副理事長。

みんな水戸が茨城が好きだからこの地に住んでいる。だからこそ住んでいる人達、住んでいた人達が、自分の故郷を自慢できるような街を目指す。周りに惑わされず、水戸らしさ、水戸の良さをどんどんアピールしていく。そうすればもっともっと素敵な町になるはずだ。

そんな自慢できる町を目指し、夢を実現する為に高野副理事長は走りつづける。