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泉町2丁目商店街振興組合 2007.01.08
長い間泉町を見てきた人だからこそ、
泉町にとってより良い未来とアイデアを思いつける。

泉町2丁目だけではなく、水戸の街を何十年も見つづけている住谷強生氏は、老舗店「JDR sumiya」の代表取締役であると同時に、泉町2丁目商店街振興組合の副理事長でもある。
今回、街に対して何を感じ、どのような事を見据えているかをお聞きした。

『現在の泉町の街を見て何を感じますか?』という問いに副理事長は、「この泉町という街は、私たちの先々代くらいの人たちが作った街です。その頃から何十年も経って世の中も人も変化していっているのに、街だけがずっと当時のまま世代交代をしていない気がします。」と答えた。

泉町には、昔からの、それこそ戦後から続いているお店も少なくない。その頃の街は常に賑わい、活気に溢れ、街にいるだけで楽しみや喜びを見つけることが出来た。しかし現在は、街を歩いていてもちょっと寂しい光景を目の当たりにしてしまうのが実情である。だからこそ、このような状況を少しでも改善したいと願っている人達も多いだろう。では実際に、どうすればよいのだろうか・・・。

「全てを良くしようとすると大変な労力と、もちろん資金もかかってしまうでしょう。そうではなく、同じ意志や目的を持っている人同士が集まって『何かをしよう』と思うことが大切で、効率的にも良いと思うんです。変にまとめるのではなくて、活動しやすくする。それが3人でも5人でもいい。」

大きな何かを改善したり、変えようとするには、それに関わっている人全員で力を合わせようと考えてしまうものだ。しかし人それぞれ価値観というものがあり、その価値観の違う人たちの意見をぶつけ合っても一方通行で何の解決にもならない。だからこそ、このような考えは、最も効果的な方法といえるのだろう。

泉町の過去、そして現在を知り、未来を見据える住谷副理事長の眼差しは街を憂うとともに夢に満ち溢れていた。 さりげない所にキラリと光るセンスの良さが伺えた。

「泉町2丁目に来る事の便利さや快適さを考えてみるのも必要ですね。」

副理事長が考える街の快適さとは、街へ出向こうと考えている人が街を歩いている事によって癒されたり、街を歩いているだけで楽しかったり、街並みが整っていたり、成熟している事だという。それだけではない。それぞれのお店のサービスも重要であると言う。

「JDRの2階にあるスペースでは、お客様にお茶を出しています。でも、これはサービスではないかもしれないし、余分なことかもしれない。それよりも、なくてはならないサービスがある。それは気持ち良くお客様を迎える事です。商品がきれいに揃っていたり接客であったり。お金を出さなくても、どんなお店でも出来る。そうすれば、ちょっとくらい街が寂しくても『一つ一つのお店が明るくて気持ちいい』と思わせることが出来ます。最初の時代の、本当の『商人』にならなくてはいけない。」

こう語る眼差しは常に真っ直ぐ前だけを見ている。

皆がおもいつかないような事をおもいつける、その感性に圧倒。
住谷副理事長は私たちにゆっくりと、そしてとても丁寧にメッセージを伝えてくれた。

住谷副理事長が発足した「百年委員会」は、5年10年20年後という長いスパンで、これからの街づくりの先の先を見て活動をしている。「最初は3人から始まったんですよ。それから5人になって・・・。」そして現在ではオブザーバーを含めて35人ものメンバーが集まっている。「色々なジャンルの人達が集まっているのでおもしろいですよ」と語る。


メンバーの中には一級建築士やアメリカで芸術活動をしていた人など、多種多様である。だから面白くて夢のある提案も出るし、街も人もワクワクさせてくれるような考えも生まれる。


現在は、旧京成の跡地を今後どのようにするかを話し合っているという。少しだけ話をを聞かせてもらった。「これは余談だからね・・。」ということで、お披露目は出来ないが、独特でありつつ世の中を見据えた考えで、本当にユーモア溢れる素敵なアイディアである。



「街を良くしたい」と思うのは誰も一緒だろう。それをどのように現実のものにするかを考えなくてはいけない。


今日も住谷副理事長はじっくりと街を見つめている。