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いとなむ 2006.11.06
常に街を見て街を知り尽くしているからこそ、変化に
誰よりも早く気づくことが出来る。そんな長谷川さんに
相談すれば、きっとあなたの答えを見つけ出してくれるはずだ。

芸術館裏の奥の道沿いに、隠れ家のようにひっそりと佇むビルがある。その1階に事務所を設ける、「不動産相談サービスHASE・GAWA」の代表である長谷川泰敏さんは、とても優しい表情で私たちを出迎えてくれた。

長谷川さんは、アパレルやデザインといった仕事から、短期大学やデザイン専門学校の講師を経て、現在の不動産相談サービスの仕事に就いた。
職というのは様々であるが、不動産というと色々と難しいような感じがする。資格や免許を取り、インターンとして働き、やっと自分の事務所を持つことが出来るそうだ。

最初は土地の売買から始めて、飛び込みで農家や色々な場所を回ってきた。そのような行動が信頼や信用をつかみ、地元の周辺商店街のオーナーからの相談も増えてきたという。そして最近はテナントの誘致や出店アシストなど、様々な不動産関連のコンサルタントに携わっている。


外での仕事から戻ると、事務処理や書類をまとめたりと、忙しい日々を送る。 きれいに整理されたデスクの壁には、たくさんの資料や予定などがびっちり貼ってある。

「何だか『不動産』の窓口は、一般の人に馴染みが薄く、ドアを開けて中に入るのに抵抗があるという話をよく聞いていました。しかし社会人になれば、老若男女、大なり小なり不動産に関する問題に遭遇して、悩むケースは多いと思います。」と語る長谷川さんは、そんな不動産のイメージを変える為に尽力している。積極的にボランティア活動に参加したり、教育関係の仕事をしたりしているそうだ。「でも、何故か私は不動産業をしているように見えないみたいです・・・。お客様からも言われたりしますよ。」と、少しはにかんで話す長谷川さん。やはり前職の影響もあってだろうか、実に穏やかに話す姿を見ていると、周りの人たちの印象にも理解が出来る。だから相談する私たちも、安心して話すことが出来るのだろう。




長谷川さんに一日のスケジュールを聞いてみた平日は夕方まで物件を見に行ったり、契約や案内、交渉などで外回り。事務所に戻ってからは書類のまとめが待っている。土日も仕事に明け暮れることが多い。

それでも、「休みの日には何をなさっているのですか?」と聞いてみると、「最近はお昼くらいまで家でゴロゴロして、午後から物件を見にドライブに行きます。」と長谷川さん。海が好きなので、昔はヨットやボート、ダイビングなど多趣味だったそうだ。それでも、忙しさの中でちょっと息を抜く時間を大切にしている。

最後に、泉町で生まれ育った長谷川さんに、街に対する思いを聞いてみた。「泉町という土地柄は、良質な生活環境が見られると思います。ずっと住んできた私は街の変化も見てきました。深夜でもサンダル履きでコンビに出かけられる。安全で明るい。そして何より便利な環境は、住んだら分かる泉町の特徴であり長所ではないかと思います。」

近年、次々に大型ショッピングモールなどが郊外にでき、泉町も含め水戸の街から人の姿がなくなってきている。それでも、郊外とシーソーゲームの様な競争などせずに、それぞれの街の長所を生かした新しい街づくりで盛り上げていけたら、どんなに素晴らしいだろう。この泉町の特徴を知り尽くしている長谷川さんの想いを強く感じた。


長谷川さんは、彼の視点で冷静に町を見続けている。その表情は、実に清清しく心からこの街を愛しているようにさえ思えた。

素敵なこの街を支え、そしてこの街に支えられている。

取材中も終始ニコニコと、とても優しい顔で話してくれた長谷川さん。とても安心できた。
目印である「YES」のロゴの看板は、ヴィクトール・フランクルの著書「それでも人生にイエスと言う」からとったそうだ。