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うつくしく 2006.11.27
とても優しい表情で私たちの取材にも丁寧に
接してくれた「TOUCH HAIR」の土田智克さん。
不思議な魅力の持ち主でそれがさらに人を惹きつける。

たくさんの人達から愛され、泉町に20年以上も店を構え続けるタッチヘアー。扉を開ければ、スタッフみんなの笑顔に迎えられる。

スタイリストである土田智克さんは20歳の時からずっとタッチヘアーで働き、現在28歳のお店の看板スタッフである。その容姿からはとても実年齢を想像できないほど若い。年齢を聞いたときには本当にビックリした。

高校卒業後、美容学校を経て、タッチヘアーに入店。そこからタッチヘアー一筋の土田さん。美容師の中には一人前になる為に、色々なお店で働きながら自分を探し、自分の技術を見つけるという人が多い。しかし土田さんは8年という月日を、他の店に移ることなくタッチヘアーで過ごしているのだ。「気がついたらここにずっといましたね。」そう語る表情から、彼がお客様からもスタッフからも親しまれ、みんなを惹きつける理由が感じ取れる。

常にニコニコと穏やかな笑顔を絶やさない土田さんだが、「悩みだらけですよ。でもお客様に伝わらないように会話をしています。」と話してくれた。気の知れた常連のお客様には時々感づかれてしまうこともあるというが、プロとして自分の気持ちに左右されることなく、お客様を喜ばせるトークと技術でもてなす。

「何を考えているかわからない。ってよく言われるんですよね。不思議な人。とも言われます。」しかし、その笑顔は、まさに愛されるキャラクター。この笑顔と私たちを楽しませるトークが信頼関係を生み、みんなを土田ワールドに引き込んでいく。


先輩スタッフとの掛け合いも息もピッタリである。 キレイに黄色く塗られた携帯電話は土田さんの力作!
土田さんの手からは仕事の厳しさも喜びも伝わってくる。 店内は落ち着いた雰囲気でとてもリラックス出来る。
得意のレイヤースタイルを作り上げる真剣な眼差しは、普段の優しい表情とはひとあじ違う、もう一人の土田さんを見ることが出来る。

「実は、美容師とは遠い関係の工業高校に通っていたんです。でも昔から物を作ることが好きで、それが今の仕事にもつながったのかもしれないですね。」と話す土田さんは、学生時代、美術の成績が常にトップクラスで絵画や工作など何でもこなせたという。手先が器用だということは美容師にとって重要な武器である。その武器を使って作られるレイヤースタイルは、毎日のスタイリングやブローをしやすいようにカットする。土田さんの得意な技だ。

器用な彼の手は、日々の仕事の中でひどく荒れてしまい、「仕事を辞めれば手は治る。」と医者から言われたほどだ。しかし、「この仕事で手が荒れるのは当然だし、一度も辞めようと思ったことなどありません。」と土田さんは淡々と語る。技術面でもお客様から信頼を得て、真のプロフェッショナルとして美容師の道を進み続けている証を目の当たりにした。


お客様からも不思議だと言われる土田さんのプライベートが気になって、ちょっと聞いてみた。まず休みの日は、猫と遊びながら物を作ることに明け暮れるという。猫は4匹も飼っていてトイレとお風呂以外はいつも一緒だそうだ。「この前の休みは自分の携帯をひたすら塗っていました。」といって見せてくれた携帯電話は全て黄色にきれいに塗られていた。「その前はテレビ棚を作りましたね。」本当に物を作ることが好きなのだろう。物作りに専念している時が、もしかしたら土田さんの癒しの時間なのかもしれない。そしてもう一つ。お酒が大好きで仕事帰りに少し寄り道をして帰ることもしばしば。「昼間はしっかり仕事をしているから夜くらいは発散したくなります。」と土田さん。一人で飲むことも多いらしく「飲み友達を募集しています!」と話してくれた。

仕事とプライベートにきちんと線を引きどちらも楽しむ。これが毎日を笑顔で過ごす為の秘訣なのだろう。


仕事を始めた最初の日は今でも忘れられず、その時はただひたすら一生懸命に無我夢中だった。あの頃から気持ちは何一つ変わっていない。「結果としての仕事はいつも一緒だけれど、自分の中では全て違うんです。」

本当の土田さんはとても真面目ですごく恥ずかしがり屋である。お客様を気持ちよくさせる為に退屈させないように、どんなに忙しいときにも笑顔は忘れない。

お客様から始めていただいた「ありがとう。」という言葉を胸に、土田さんは今日もタッチヘアーで幸せを与えている。