|
泉町2丁目西口通り。大きく聳え立つ京成の脇道を歩くと、1件のおしゃれで小さな店がある。「Croute」という看板と共に目に入る店内のおいしそうなパン。その香ばしい匂いに誘われて自然に扉を開けてしまう。
フランスパンというと、フランス料理などでよく見かけるものであり、日本人の私達が普段食するものとしては、食パンの方に馴染みがあるのではないだろうか。
毎日色々なパンを作り、お客様に喜びを与えている「Croute」の店長大野さんは、パンの中でも特にフランスパンにこだわりを持っている。「バゲット」と「バタール」、作り方はもちろん、味・歯ごたえも全く違う。同じフランスパンでも2通りの味わいを楽しむことが出来るのである。
|
 |
まずバゲット。フランス小麦を使用している。焼きあがると皮がカリっとして、まさにおせんべいのような食感に仕上がる。フランス小麦は他の小麦に比べるとたんぱく質が少ない。国産の小麦粉は11%〜のたんぱく質だが、フランス産は8%〜という少なさで、その分旨味成分がたっぷり含まれている。そして、その生地を今度は低い温度で16時間じっくりと熟成させる。そうすることで糖の分解を抑え、甘みが残り、サックリした食感が出るのだ。
次にバタール。カナダ産小麦を使っている。バゲットほどの硬さがない為、皮はサクっと、中はふっくらしていて食べやすいのが特徴である。生地自体は2〜3時間寝かせるのだが、この生地を前の日に作った生地に足すというのだ。「うなぎのタレのようなものです」と大野さん。その言葉を聞いた瞬間思わず、「なるほど」という深い納得の言葉がこぼれた。
|