|
「お客様には楽しんでいただきたいんです」
と語る貢さんは話し上手で、話題も豊富だ。
お客様にはとにかく楽しんで貰いたい。そのためには自分も楽しく会話しなければいけない。それが貢さんのモットーだ。
しかし、そんな話し上手で豊富な話題を提供するには日々の努力が大切。テレビや新聞を朝から読みつくし、お客様に振られた話題に確実に答えられるようにしておく。
「もともと話すのが好きなんです。でも、話の才能は母親から受け継いだんだと思う」
笑顔で話す貢さんは日々の苦労を感じさせず、笑顔が絶えない。
なるほど取材をしている私も楽しい気持ちになる。
|
 |
お客様と接する際、一番気を使うことはプレッシャーをかけないようにすることだそうだ。
「オペラに来るお客様はほとんどが女性。しかし、自分は男性である。まずは緊張を解きほぐし、壁を壊すことから始める。そうでないとお客様の要望はきちんと分かることができない。」と接客に対する自分なりの芯を強く持っていた。
ふと自分自身がよく持つ疑問が頭をよぎった。お客様の要望と貢さんの思う所がまったく違う場合はどうするのだろう?
聞いてみると、貢さんは常に間をとるようにしているらしい。
自分は髪のプロ。でもお客様にも希望がある。どうしたらお客様の希望をベースに、お互いのイメージをフィットさせていくか、それは美容師ある限りずっと追い続けていくという。
また、貢さんは言葉使いにも気をつけている。
「ここは茨城なので、語尾には特に注意ですね」
恥ずかしそうに笑いながら話す彼から、進化しつづける力強さを感じた。
|